就職率、国家試験合格率…

高校生と進学先の話をしていると、「○○大学は就職率が高いから…」や「国家試験の合格率が100%だから、○○大学に行きたい」という言葉をよく耳にします。入学案内のパンフレットにもそのようにアピールしている大学は少なくありません。しかし、高校生の皆さんには、その数字の本質を踏まえて、進学先を選んでもらいたいと思います。例えば、「就職率」には明確な定義はなく、大学によってその算出方法は異なります。

方法A=就職決定者数/就職希望者数

方法B=就職決定者数/卒業生数

母数が少ない方が、当然その割合は高くなるわけですから、方法Aで算出している機関の方が、その数字はいいものになります。思うような企業に就職できなかった大学生が、もう一年大学生を続けるなんていうこと(就職留年)も、もちろんあります。

国家試験の例でいえば、看護師の国家試験の合格率が100%であることを謳っている大学や専門学校は多々あります。中には学内で事前に行う模擬試験で点数が振るわない生徒には、国家試験自体を受験させていない学校もあります。要するに合格しそうな生徒だけ受けさせているわけです。

高校生には、進学先が発表している数字の真意をしっかり見極めた上で、進路を決めてもらえたらと思います。